230216

 夕食の時間になっても妹が姿を見せない。彼女の自室がある2階に向かおうとすると、階段から渡り廊下まで椅子で埋めつくされており、移動もままならない。どうにか部屋に辿りつくと、奥行きのある部屋を折半する形で、見たことのないストリーマーがふたりでゲーム配信をしている。彼らは口をそろえて「妹の許諾を取った」と言うが、わたしは妹がいいと言ったところで、部屋を占拠していい理由にはならないと激昂する。